2015 年






~校長室から18~「心ひらかれる話」 12月17日(木)

「はつゆめ」


 みなさんは、「金子みすず」という詩人を知っていますか。『若き童謡詩人』と呼ばれ、大正時代末期から昭和初期にかけて、たくさんの詩を書いて発表しました。生涯512編の詩を書きましたが、惜しくも26歳の若さでなくなってしまいました。
 「わたしと小鳥とすずと」「大漁」「星とたんぽぽ」などの詩は、国語の教科書にも、載っています。
金子みすゞは「あたたかいまなざし」の持ち主でもあります。その優しさが伝わってくる一編の詩を紹介します。

『ゆめ売り』  金子みすゞ

 年のはじめに ゆめ売りは、
 よいはつゆめを 売りにくる。
 たからの船に 山のよう、
 よいはつゆめを つんでくる。

 そしてやさしい ゆめ売りは、
 ゆめの買えない うら町の、
 さびしい子らの ところへも、
 だまってゆめを おいてゆく。

 これは「はつゆめをゆめ売りが売りにくる」という設定の詩です。「夢売り」の存在は、童謡詩人金子みすゞでないと思いつかないでしょう。この詩をもとに1年生と3年生の教室で、国語兼道徳の学習を行いました。
 ところで、年の初めのお正月に見る夢を初夢といいます。昔から「一富士、二鷹、三茄子」が縁起のいい初夢と言われています。夢の中に出てくるといいですね。
 さて、みなさんは、どんな「初夢」がみたいですか。そして、夢売りが宝船に積んで、よいはつゆめを売りにくるとしたら、どんな初夢がほしいですか。ほしい夢を頭の中に思い浮かべてみましょう。20年後、30年後のこと、大学を出て何かをして働いている頃の自分の姿を思い浮かべてみましょう。たとえば、「J1のサッカー選手になって、ゴールを決めています。」「お花屋さんになって、クリスマス用のシクラメンやポインセチアなどを売っています。」「宇宙飛行士になって、宇宙ステーションにいて、地球を眺めながら、コンピュータを使って連絡を取っています。」ように、動画として「何かになって、何かをしている」自分を頭の中に思い浮かべてみましょう。初夢が「正夢」となり、本当のことになることを願っているのです。
 まず、詩の全文を先生と同じ速さで画用紙に書いていきましょう。(視聴写)そして、繰り返し音読して暗唱しましょう。
 次に、画用紙の裏に宝船を描いて、その上に初夢の入った袋をたくさん積んでみましょう。そして、袋の中に3つくらい初夢を文と絵でかいてみましょう。
 下のような作品ができました。お正月にすてきな初夢がみられるといいですね。(若林)


  
クリックすると大きく表示します。 (左:3年児童, 右:1年児童)




~校長室から17~「心ひろがる話」 12月4日(金)

勝ち負けでない価値 ~Win-Winを考える~


 学校行事のスポーツ大会を前に、「7つの習慣」の中の第4の習慣「Win-Winを考える」について、考えてみました。スポーツには「勝ち負け」は付きもの、Win-Lostの関係が出てくるからです。
 スポーツは人が創り出した文化で、体や心を鍛えるものです。自ら考えた施設やルールに則って、多くは競争を伴って展開されます。そこで、自分たちで試合のコートを作り、ルールを決めて、全力でプレーを楽しむところに、大きな価値があります。

 先日のスポーツ大会の表彰式の講評で、こう述べました。
 「今年のスポーツ大会では、それぞれの学年で熱戦が続きました。ほとんどの試合を観戦しました。ルールを守って、よくからだを動かして汗をかき、みんなでスポーツを楽しんでいました。スポーツには「勝ち負け」があります。勝てばうれしいし、負ければ悔しいものです。勝って喜びの声をあげている人もいれば、負けて悔し涙を流している人もいました。大事なのは、試合後の態度です。ラグビーには「ノーサイド」という言葉があります。試合が終わったら、敵味方、つまり向こう側もこっちも区別はありません。みんなスポーツを楽しむ同じ仲間です。相手をたたえ合うのです。相手がいたからこそ、いい試合ができたのです。『ありがとう』という相手への感謝の気持ちを持つことが大事です。それがWin-Winの考え方です。」

 以下、「7つの習慣 演習ノート」(スティーブン・R・コヴィー著)からの引用です。
 多くの人は物事を「あれかこれか」の二者択一で考えます。たとえば、優しい人なら厳しくないはずだと思い込むのです。しかしWin-Winを目指す人は優しさと同時に厳しさも持っていなければなりません。相手の身になって考えるだけでなく、自信を持って自分の考えを述べられなくてはなりません。相手の気持ちを敏感に察することも大事ですが、果敢であることも求められるのです。勇気と思いやりのバランスをとることが本当の意味での成熟であり、Win-Winの前提条件です。(若林)




~校長室から16~「心うまる話」 11月12日(木)

れんこん入りの和風ピザ


「れんこんは好きですか。」
「ぼくは、れんこんの穴が好きです。」
穴のあるれんこんが好きだと解釈しますが、穴(空間)は何もないはずです。

 今日10日の給食のメインは、れんこん入りの和風ピザでした。れんこんメニューは郷土食、なぜなら、れんこんの生産量は、茨城県が第1位だからです。全国第2位の広さを誇る霞ヶ浦周辺(土浦市、かすみがうら市、小美玉市、稲敷市等)がその主な産地です。作付面積、出荷量ともに茨城県が全国トップ(平成20年)です。中でも土浦市が出荷量全国第1位なのです。今日のれんこんも土浦産でした。れんこんは、12月の中頃まで、冷たい田んぼの中から収穫されます。今が旬の食材ともいえます。

 れんこん(蓮根)とは、ハスの地下茎が肥大した物で、食用に栽培されます。原産地は中国もしくはインドで、主に沼沢地や蓮田などで栽培されます。内部に空洞があり、いくつかの節に分かれていますが、節の長さは品種によって異なります。輪切りにすると穴が多数空いていることから「先を見通す」ことに通じ縁起が良いとされ、正月のおせち料理にも多く用いられます。

 11月初旬に霞ヶ浦散策に出かけ、れんこんの収穫の様子を見学してきました。はす田にご主人は胸あたりまで浸かり、れんこんを掘り出していました。それを大学生の息子と奥様がきれいに洗い流し整形していました。「米よりもれんこんの方が、数倍実入りがいいのですよ。正月まで出荷しますよ。」と気さくに話してくださいました。確かに「見通し」良好のようです。それにしてもれんこんの掘り出しは重労働です。
(若林)

 





~校長室から15~「心ふかまる話」 10月29日(木)

柿の日


 「柿食へば 鐘が鳴るなり 法隆寺」
 10月26日(月)は、柿の日でした。正岡子規が明治28年10月26日からの奈良の旅で、この句を詠んだとされることにちなんでいます。また、市場に柿の出回る時期が、ちょうどこの頃は、秋も深まって柿の実も真っ赤に色づき、出回る旬の時期でもあります。
 この日の給食のデザートは、もちろん柿でした。産地は奈良県と和歌山県でしたので、法隆寺の近くから運ばれてきたことになります。正岡子規が食した柿のような気がしました。
 「柿が赤くなれば、医者が青くなる」という慣用表現をご存知でしょうか。広辞苑には「柿が赤くなる秋は天候がよいので病気になる人が少なく、医者は商売にならずに青ざめる。秋の快適な気候をいう。」と記されていますが、単に気候のことだけでなく、柿の栄養分にも関係すると考えられます。
 柿にはビタミンAとCが豊富で、特にビタミンCは、柿1個で1日の必要量がまかなえるといわれています。疲労回復、風邪予防、がん予防、老化防止に効果があるそうです。柿は実だけでなく、葉にもビタミンCが豊富で、みかんの30倍も含まれているとのことで、柿の葉寿司や柿の葉茶として活用されています。
 先日のテレビ番組で「焼き柿」が紹介されていました。オーブンで焼いていて、栄養価が高く、おいしそうでした。近くの公園で焚き火をして、柿を焼いて食べてはいけません。「かき厳禁」だからです。(若林)




~校長室から14~「心ひろがる話」 10月27日(火)

「読書の秋」図鑑型それとも物語型


 日本には、恵まれた四季があります。「春spring 夏summer 秋autumn 冬winter」には、それぞれに趣があり、そのときどきのくらしを楽しみたいものです。
 オランウータンに訊きました。
「どの季節が好きですか?」
 オランウータンが答えました。
「おら、オータム。」(オランウータンと聞こえるように言う)
 全校朝会の時に、全児童に問いかけました。
「皆さんは、どの季節が一番好きですか。一つに手を挙げてください。」
 その結果、「春spring 夏summer 秋autumn 冬winter」に、適度な散らばりを見せながらも、「冬winter」の挙手が一番多かったです。
 さて、「読書の秋」まっただ中です。読書人には、図鑑型と物語型の二つのタイプがあります。次のように、子どもたちに語りかけました。
「図鑑を読めば、物知りになります。それは頭の栄養になります。物語を読めば、本の中の友達が増え、その友達の心の中がわかるようになります。それは、心の栄養になるということです。大きく成長するには、図鑑と物語の両方が必要です。」
 最後に注意喚起、「歩きスマフォ」ならぬ「歩き読書」は、交通事故に遭うので大変危険です、本を手に持って歩くのもよくありません。(朝、スクールバスから降りてくる子の3~4割は手に本を持っています。よろこばしいやらあやういやら・・・)
 27日(火)から秋の読書週間が始まります。「灯火親しむべし」(秋の夜長は明かりをともしての読書に適している)の言葉通り、読書に励みましょう。読んだ本は「読書貯金」として、自分の記録にとどめるだけでなく、それを友達(他の人)に紹介してほしいのです。休日には、街の図書館や書店を巡ってみるのもいいでしょう。これまで以上に読書に勤しみ、秋の楽しみの一つに加えてほしいものです。(若林)




~校長室から13~「心ゆする話」 10月21日(水)

白雪姫裁判・ごんぎつね裁判


 紫峰祭(文化祭)の2日目は、中・高等学校会場で、たてわり班4~5名で活動した。 まずは事前に決めておいた模擬店で、焼きそばやハヤシライス、チャーハンなどを買って食べることから始まった。続いて、各部活や学級の教室展示や研究発表等の見学をした。その一つに「白雪姫裁判」があった。白雪姫や王妃に扮した生徒がそのコスチュームを着て、客の呼び込みをしていたので教室に入ってみると、たてわり班の一つがすでに陪審員席に座っていた。白雪姫毒殺事件について、最後に陪審員が挙手して王妃の「有罪・無罪」の判決を下すという模擬裁判の実演プログラムである。これは揺れる裁判員制度を考える企画といえる。検察側や弁護側が狩人などの証人を連れてきて、弁論を重ねていった。最後の判決の時、1年生から3年生の児童も臆せずに有罪か無罪かの手を挙げていた。

 わたしは、かつて4年生の国語科の学習の中で「ごんぎつね裁判」をしたことがある。

「ごん、おまえだったのか。いつも、くりをくれたのは。」
 ごんは、ぐったりと目をつぶったまま、うなずきました。
 兵十は、火なわじゅうをばたりと、取り落としました。青いけむりが、まだ、つつ口から細く出ていました。

 言わずと知れた「ごんぎつね」(新美南吉作)の最終場面である。学習では児童が検察側(ごんの味方)と弁護側(兵十の味方)と傍聴人(他の登場人物)の三者に分かれて、それぞれの気持ちを絡ませて、兵十の行為について、裁判形式で話し合った。この学習を展開するにあたり、知り合いの弁護士に判決のことまで含めてまじめに相談した。その弁護士が下した判決とは・・・。それは簡単にここで書くことができません。(若林)




~校長室から12~「心ひらく話」 10月5日(月)

将棋の羽生善治名人(四冠)の講演から


 将棋が好きなので、「将棋を世界に広める会」の講演会に参加しました。講師の羽生善治名人(四冠)は、言わずと知れた将棋界最高峰のリーダーで、将棋少年少女のあこがれの的です。日本文化を象徴する将棋を世界に広めようとなさっています。
 羽生名人の講話の中で感銘を受けたことは、次の二つです。
 一つ目は、リーダー論に関わる内容で、最初に草むらで踊り出した人は変な人であったが、支持者が出て、やがて部族の踊りになったという事例を引き合いに、最初にことを起こす人は重要であるが、大事なのは「最初のこと」を見て、応援やサポートをする2番手3番手の存在(フォロワー)だということばです。このことは、早速5日(月)の全校朝会の話に使わせていただきました。週末の紫峰祭(文化祭)で、リーダー性を発揮するときに生かせると思ったからです。友達の行動を見て、自分の行動を修正することができるといいです。
 二つ目は、将棋が強くなるには、願いや実力が近い人の存在が必要だということです。身近に将棋名人を目指し、棋力が同じようなライバルがいれば、お互いに上達間違いなしということです。本校には、教室内に同じような夢を持ち、切磋琢磨し合う友達が、数多くいます。互いに磨き合い、実力をつけていってほしいものです。(若林)




~校長室から11~「心ねばる話」 7月10日(金)

7月10日はナットウの日。


 7月10日は納豆の日。5月にねば~る君と納豆お兄さんが来校したこと(本欄校長室から3参照)もあって、本校では「納豆熱」が高まっています。この日の水泳学習の準備体操は、納豆体操リーダー4名がみんなの前に立ち「納豆体操」を、「ねばねばぁ」と言いながら踊っていました。給食は郷土食の献立として、ご飯、納豆、鮭のレモン漬け、切干大根とひき肉の炒め煮、麩のすまし汁、牛乳でした。もちろんご飯と納豆が入っていました。

 

 給食時に2年生のある組に入り、納豆の好き嫌いを尋ねてみたところ、嫌いが25人中3~4名でした。どのくらい食べているか尋ねてみると、ほぼ毎日が数名、週に1度が約12~13名、月に1度が5~6名、年に1度はゼロ、10年に1度もゼロでした。この日の納豆の残食は「ほぼ無し」とのことでしたので、友達が食べるのを手伝ってくれたのかもしれません。

 

 当日の朝、全国での一世帯あたりの納豆購入額第1位は福島市、第2位が水戸市と報道されていました。献立の説明書きには「納豆の栄養価は、肉や魚に負けない栄養食品です。質の良いたんぱく質をはじめ、栄養素がバランス良く整っています。」とありました。これからも和食を意識して、栄養価の高い納豆が食べられるといいですね。この日の納豆は、取手産でした。(若林)




~校長室から10~「心やわらぐ話」 7月1日(水)

かばんのなかには なにがいる


 かばんのなかには なにがいる  かばんのなかには かばがいる
 ぼうしのなかには なにがいる  ぼうしのなかには うしがいる ウッシッシー!


 各学級を回りながら、道徳の時間のはじめに、発声練習をしています。この投げかけをしておくと、次の時に子どもたちは、物の中に隠れている生き物を探してきます。

 アイスのなかには なにがある アイスのなかには イスがある
 アイスのなかには アイがある
 (これはどういうことでしょうね)

 この投げかけをしておくと、次の時に子どもたちは、物の中に隠れている物を探してきます。

 げたばこのなかには なにがある げたばこのなかには げたがある ゲタゲタゲタ!

 どうしてゲタゲタ笑ったかわかりますか。当たり前だからです。別の物がありませんか。

 げたばこのなかには たばこある

 げた箱の中に たばこを見つけたら、こう言いましょう。「げ!たばこ」

 これまで見つけた「わたしのお気に入り」です。

 リュックサックのなかには なにがある リュックサックのなかには クサがある

 ジャイアントパンダのなかには なにがある
 ジャイアントパンダのなかには アンとパン(アンパン)


 最後に、自分の名前の中に隠れている物を見つけてみましょう。

 わかばやしのなかには なにがいる  わかばやしのなかには かばがいる
 (若林)




~校長室から9~「心ひろがる話」 6月19日(金)

ゆめがいっぱい


 6月15日(月)に、2年生と道徳の学習をしました。リーダー・イン・ミーのテキスト『夢の時間』を使って「夢を育てること」を考えました。
 まず、次のように投げかけて、テキストに書き込みをしました。
 「こんな人になれたらうれしいなあ」「こんなことができたらいいなあ」と思うことを自由に書いてみましょう。

 わたしは、あかるく元気で、前むきな人になりたいです。なぜかというと、あかるかったらこまっている人を元気にできるからです。かんたんに言うと、ともだちを元気に、たのしく、えがおにする人になって、人気になりたいです。
 わたしのしたいことは、おとなになって、女ゆうになって、おいしゃさんになって、本を書く人になって、小学校の先生になって、おようふくをつくる人になって、かわいいけんこうなあかちゃんをうんで、かがくしゃになって、おお金もちになって、おかあさんおとうさんにおんがえしをしたいです。
(U女児・原文のまま)

 Uさんは短時間で上のように書きました。将来したい仕事や職業のことだけでなく、なりたい人物像まで書いているので、すばらしいです。さて、どのようなコメントを返したらいいでしょうか。
 これだけ夢があれば七夕の短冊は、にぎやかになりますね。星に願いをかけ、Uさんを応援したいと思います。

 次に「なりたい人」「得意なこと」に絞って、テキスト次ページの真ん中に書きました。そして、ひろがりチャートに書き込みました。周りの丸の中に思い浮かぶことを書いてみました。余力のある子は、小さな絵を付け加えました。
 「こんな人になれたらいいなあ」「こんなことが起こると最高だなあ」と、毎日考えて、思いついたことを頭の中に書き込んでいくと、夢はやがて形になり、何をしたいのかはっきりしてきます。自分の夢をふくらませ、育てていきましょう。(若林)

 
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~校長室から8~「心ほのぼのの話」 6月15日(月)の給食から

これはなんですか


 きょうの給食の主食は、キーマカレーとナンでした。2年生の教室の中から、次のような会話が聞こえてきました。
 「これはなんですか?」(ナンを手に持って)
 「ナンです。」
 「そうなんです。」
 この微笑ましいやりとりを耳にして(2通りの答え方がある)と思ったのです。これが、英会話だったら答え方の違いは明らかです。
 「これはなんですか」 What is this ? It is a Nan. 「それは、ナンです。」
 「これはなんですか」 Is this a Nan ? Yes, it is. 「はい、そうです。」
 きょうの会話を、「これは何ですか」「これはナンですか」と筆談すれば分かりますが、会話としてのおもしろさは感じられません。
 「きょうはなんの日?」の問いに「知らないよ」「そうだよ」どちらの返答でも日本語は成り立ちますね。
 子ども「テストは何問ですか?」 先生「難問です。」 子ども「???」 (若林)

 




~校長室から7~「心ざわめく話」 6月1日(月)

「う・さぎ」の話


 昔話をします。
 むかしむかし、あるところに、山間の村がありました。その村には野うさぎを捕って食べる習慣がありました。
 殿様がおふれを出しました。「4つ足動物のうさぎを、捕って食べてはならん。おふれを破った者は打ち首じゃ。」
 ある年、日照りが続き、お米も野菜もできなくて、食べ物がなくなってしまいました。 うさぎを捕って食べるしかなくなりました。打ち首は恐ろしいし、食べ物がないと困るし、何かいい知恵はないかと考えました。
 ある若者が「いい考えがある」と言いました。そして、若者はうさぎを捕まえて、村人に分け与えました。それを聞いた殿様はカンカンになって怒りました。若者を捕らえ、殿様の前に引き立てました。
 「四つ足動物のうさぎを捕まえて食べた者は打ち首じゃ。」
 「お待ちくださいお殿様。わたしたちはおふれを破っていません。わたしが捕まえて食べたのは、「う」(鵜の写真提示)という2本足の鳥と、「さぎ」(鷺の写真提示)という2本足の鳥でございます。4つ足動物ではございません。」
 殿様は最後に声を振り絞って言いました。「う、詐欺!」<子どもの反応なし>
 これで昔話は終わりです。
 このようのお話もあって、うさぎの数え方は「1匹、2匹…」ではなく、「1羽、2羽…」  となったそうです。

 


 5月12日に、2羽のうさぎがえどとり小にやってきました。名前が「ココア」と「ミルク」に決まりました。しっぽの白い方が「ミルク」です。休み時間に観察してみましょう。これから、えさをやったり、掃除をしたりして、しっかり世話をしていきましょう。(若林)




~校長室から6~「心なごむ話」 5月26日(火)

だるまさんがねころんだ!


 ♪ だるまさん、だるまさん、にらめっこしましょ 笑うと負けよ、あっぷっぷ ♪

 歌の最後の「ぷっぷ」に合わせて無表情、またはおかしな表情をつくり、どちらかが先に笑ったら負けという、子どもの「にらめっこ」遊びがあります。
 本校特製のだるまとにらめっこをすると、つくったご本人(本校図工講師)の顔とあまりに似ているので、思わず吹き出してしまいます。*上の写真参照
 5月23日(土)実施の運動会で、3年生が4人組になって「落とさず大事に」という種目名でだるま運びをしました。本校特製のだるまは、図工講師の手づくりで数日前に完成しましたが、見事な出来栄えだったので、運動会当日だけ使用することにしました。本番では「だるまさんがころんだ」「だるまさんがころんだ」のごとく、よく落ちては転んでいました。競技中ずっと子どもとだるまがけがをしないように祈っていました。(若林)




~校長室から5~「心ゆする話」 5月20日(水)

絵だよりで伝え合おう!


 校長室にときどき「絵だより」が届きます。「絵だより」とは、相手と伝える内容(目的)を決めて、絵と文でつづるもので、「手紙作文」と呼ばれるものです。子どもたちは、先生方や用務・事務の方宛に絵だよりを書き、担任の先生が配達してきます。その手紙に返事を書くのは、忙しくても楽しい仕事です。
 5月8日(金)に1年生と3年生が、筑波山の麓にあるファームに、田植え体験に出かけました。縦割り活動を取り入れ、一度経験のある3年生が、入学して1か月の1年生に植え方の手ほどきをします。
 わたしは同時進行の保護者対象の「給食試食会」と「7つの習慣講演会」があったため、学校でお留守番でした。
 3年生のKさん(女児)から、田植えと昼食、バスの中の様子を伝える絵だより(5月8日付)が届いたのです。

 (前略) とう着して田んぼに入る時、私はどきどきしていました。1年生のY君はわくわくしていたそうです。でも、入ってみたら中は温かかったです。ぬめぬめして少し気持ち悪かったけれど、しりもちをついたりせずに、上手く歩くことができました。田植えも上手にできました。
 そして、なにより楽しかったのは、昼食です。おにぎりもとん汁もメンチカツもどれもとてもおいしかったです。かん食することができました。
 そして、帰りのバスでトラブルがおきました。Y君が鼻血を出してしまいました。私がティッシュをかしてあげると、
「ありがとう、お姉ちゃん。」
 と言われて、少しどきどきしました。どうしてかというと、私は妹や弟がいないので、お姉ちゃんとよばれた事がないからです。初めてそう言われて、とてもうれしい気持ちになりました。
(後略)

<返事>
 行けませんでしたが、田植えのようすがよくわかりました。Kさんの心やさしい気持ちが伝わってきました。どきどきしたのがよくわかります。(若林)




~校長室から4~「心からの話」 5月13日(水)

子どもの夢実現、全力支援


 地元の常陽新聞からインタビュー取材があり、「ひと」という記事となって、5月4日(月)の新聞に掲載されました。キーワードは「一往復半のコミュニケーション」「直筆手紙のやりとり」「フォンよりホン」です。「手書きとパソコン」「国語と英語」の両刀遣いを目指します。
 最期に「児童が描いた夢の実現を全力でサポートしていきたい」と結んでいます。(若林)
 ※ 記事は こちら




~校長室から3~「心はずむ話」 4月24日(金)

ねば~る君と納豆お兄さんが来校!


 4月23日の午後、いばキラTVの番組取材がありました。茨城県非公認・納豆の妖精「ねば~る君」と「納豆お兄さん」が、学校に突如現れたので子どもたちは大喜びでした。ねば~る君は「納豆大好き」と子どもたちが叫ぶと3メートルぐらいまで伸びます。
 5時間目は全校児童とともに、校庭で納豆体操を行いました。5月の運動会でも郷土の体操として披露できればと思っています。6時間目は3年生の英語の学習に参加して交流を深めました。ねば~る君は学習の途中から児童席の後ろに座っていましたが、子どもたちが気づくと、対面して英語での対話交流が始まりました。
 子ども:「What food do you like?」 ねば~る君:「I like NATTOねば~」
語尾に「ねば~」と付けるのが、ねば~る君の口癖です。
 最期に子どもたち全員が「Chase your dreams Never,never give up!(夢に向かってあきらめない)」と叫んで収録を終えました。(若林)




~校長室から2~「心ひきしまる話」 3月16日(月)

紙袋キャンドルイベント『ゆめあかり3.11』に参加!


 2011年(平成23年)3月11日(金)午後2時46分東北地方太平洋沖で発生した大地震は、人々の生活を一変させました。
 陸前高田市内の小学校勤務の国語研究会仲間が、津波により被災しました。数日後、学校の子どもたちも本人も家族も無事との情報に辿り着き安堵したものの、家も貴重な蔵書もすべて流されたと嘆いていたことに心動かされました。翌年の2月半ばに、その友人教員がスーツで正装し復興なった造り酒屋の地酒を手に上京しました。「昨年3月末に送っていただいたスーツが役立ちました。ずっと着ていました。ここにきて、やっと新調することができましたので、今日お礼に伺いました」と挨拶を受けました。「彼の方が体格はいいし、きつかっただろうな」と思いながらも、感激いたしました。今現在も「未だ復興半ば、忘れないで。」と言い続けています。さらなる復興を祈るばかりです。

 今年1月のある日、取手中・高等学校の元保護者である小沼氏(ゆめまっぷの会)から「紙袋キャンドルイベント『ゆめあかり3.11』に、ご参加いただけませんか」というご案内をいただきました。
 『鎮魂の思いを繋ぐことであの日の忘れない』そんな気持ちが寄り添ったのが、「ゆめあかり3.11」(主催:ゆめまっぷの会、後援:取手市教育委員会)です。子どもたちの防災意識を高めながら、自分の思いや願いを表現することのできる、このイベントに参加することにしました。
 東北の復興を願い、メッセージやイラストを描いた紙袋キャンドルは、3月7日(土)に取手市役所藤代庁舎敷地内の広場で点されました。その様子の写真が、8日の読売新聞の一面に大きく載っていました。当日のイベントに、本校から10家族以上参加していました。
 翌週の3月11日(水)に、大地震が起こったとき、命を守るためにどうしたらいいか考え、行動する避難訓練を実施しました。大きな地震が起こったとしても、全員が助かるように「お・か・し・も」を守って行動しました。(若林)




~校長室から1~「心あたたまる話」 3月4日(水)



お年寄りとの交流


 毎月定期的に、スクールバスの運行を委託している関東鉄道の水海道営業所長様をはじめとする会社の方々と連絡会を開いています。子どもたちの乗降時やバスの中の様子、運転手の様子など、運行状況について情報交換しています。

 本日の連絡会で、挨拶をきちんとし乗車マナーのいい江戸取小の女の子のことが話題になりました。守谷駅まで路線バスを利用する子で、その子は運転手や周囲の方にきちんと挨拶し、顔見知りのお年寄りにも進んで話しかけるなどして、バスの中の雰囲気を和ませているとのことでした。お年寄りの横に何となくその子の座るスペシャルシートが用意されているとか・・。

 連絡会終了後、調べてみましたら、2年生のKさんでした。とても微笑ましいできごとです。(若林)

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